今回はラカントという調味料(甘味料)について(主に「ラカントS」という商品名で販売されているものについて)調べてきました。
ラカントはカロリーゼロらしいので、きっと人工甘味料だろうと思っていましたが、どうやら違うようです。
ラカントは砂糖と比べて、何がどのように違うのでしょうか。早速見ていきましょう。
ラカントは2つの天然由来甘味成分から作られたカロリーゼロの甘味料。
その2つとは、まず羅漢果(らかんか)というウリ科の植物から抽出される天然の甘味成分で、人間がエネルギー源として利用できない「モグロシド」という成分。
ふたつ目が、とうもろこしを発酵させて作られる天然甘味成分エリスリトール。
ヒトの体内にはエリスリトールを代謝する酵素が無いので、全く代謝されないためゼロカロリー。
どちらも天然のものなので、いわゆる『人工甘味料』や『合成甘味料』は不使用。
はい。名前だけ聞くとエリスリトールもモグロシドも非常にあやしいですね。かなり「あいつら」っぽい名前。でも違うんです。
(あいつら → 人工甘味料。サッカリン、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムK、などなど。発がん性など人体への悪影響が指摘されている)
ラカントのメリットを列挙します。
血糖値を全く上げない。
インスリン値にも全く影響を与えない。
糖尿病の人に絶大な人気を誇っている。
カロリーゼロ。
糖類ゼロ。(糖質と糖類は区分されます)
コレステロールゼロ。
合成香料、着色料、保存料、防腐剤なし。
シロップタイプや顆粒タイプも販売している。
ラカントの高純度羅漢果エキスは、砂糖の300倍の甘さを持つ。
エリスリトールを混ぜて砂糖と同じ甘さに調節している。
砂糖と同量の置き換えで同じ味になるので面倒な計算もいらない。
ラカントのほどんどはエリスリトールで、羅漢果の成分は、ほんの少し。
ちなみに「ラカント」以外の「一般の羅漢果エキス」は甘さが砂糖の50倍しかなく、しかもカロリーが有る。
ラカントは熱に強く、加熱調理しても甘味が損なわれない。
エリスリトールは「糖アルコール」の仲間だが、ほとんどが小腸で吸収され大腸まで届かないので、他の糖アルコールのように「一度に大量に摂取すると一時的に下痢をする」ということもなく、ガスもお腹に溜まりにくい。
さて、ここまでラカントのすごさを書いてきましたが、デメリットはないのでしょうか。
ラカントは砂糖より値段が高い。
ラカントは性質上カラメル化しないので、いくら加熱してもカラメルは作れない。
ラカントは水飴のように粘性が高くならない。
砂糖に比べて再結晶しやすいので、冷たいものに使用するにはシロップタイプを使わないといけない。
はっきり言ってデメリットらしいデメリットはありませんでした。しかし一部の人には次のような意見もあるようです。
「甘い物を一切食べなければ、甘い物への誘惑も減ってきて、いつかは甘い物を食べなくても平気になる。しかしラカントは甘いため、甘い物を食べたいという欲求がなくならない。そうなると砂糖を使用している商品を手に取る可能性もなくならない。」
かなり強引なラカント反対派の意見ですが、一応デメリットに入れておきます。
さて、ご自宅の砂糖をすべてラカントに置き換えるかどうかは、皆さんの自由です。ラカントについて考える時には、今回の記事のメリットとデメリットを参考にしてみてください。
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