前回、前々回は瞑想の基本と、朝の瞑想について書きましたが、今回は夜の瞑想について。
瞑想はいつ行っても効果がありますが、夜に行う瞑想にはどのような効果があるのか調べました。
夜眠れない事に悩んでいる人がいます。
横になり頭を枕につけた途端に、思考が暴走してしまい眠れなくなる。
止まらない思考により、イライラしたり不安になったりしてしまう。
眠らなきゃと焦って余計に眠れなくなる。
いわゆる不眠症で、ひどい時には睡眠導入剤に頼らないと一睡もできない程です。
明日は大事な会議があるからしっかり寝ておかないと……どうして眠れないんだろう……このまま朝まで眠れなかったりしたらどうしよう……疲れてるはずなのにどうして眠れないんだろう……もうこんな時間だ……これじゃあ3時間しか眠れない……
はやく眠らなきゃ……こんな時間に寝たら寝坊しちゃうかな……起きられなかったらどうしよう……逆にこのまま寝ない方が良いのかな……きっと明日もつらいんだろうな……
そんな事を考えているうちにとうとう朝が。
薬に頼らずに自然に眠れるようになりたいなら瞑想がおすすめ!
睡眠を妨げる要因は色々あり、そちらの改善をするのが先決ですが、生活習慣を急に変えるのは難しい。
しかし瞑想なら今日から始められます!
夜の瞑想は不眠にお悩みの方以外にもおすすめ。
例えば、朝は瞑想する時間が無い人、瞑想すると寝てしまう人、座る瞑想が苦手な人、朝も夜も瞑想したい人など。
自分に向いてるのが、朝の瞑想なのか夜の瞑想なのか知りたくて、お試し的に夜に瞑想をするのも良いと思います。
夜の瞑想も朝と同様に座って行う人もいますが、私のおすすめは布団やベッドに横になって行う瞑想。
寝る準備を全て終わらせて電気も消して、いつ寝ても良い状態で瞑想を始めます。
むしろそのまま寝てしまい気付いたら朝になっていた、というのが理想。
ヨガの屍のポーズ(シャバーサナ)でリラックスすることから始めます。
足は肩幅くらいに開いて、腕は体から少し離して手のひらを天井に向けて脱力。
奥歯の噛み締めも解いて、眉間のシワも緩めて、全身を脱力させます。
その状態でしばらくゆっくりと深呼吸。思考が暴走を始めたら呼吸に意識を戻します。呼吸によって肺や胸やお腹が動くことに意識を向けましょう。
過去の出来事や明日への不安はどこかに忘れて、「今ここ」にだけ意識を向けましょう。
呼吸を数えるのも良い方法。吐く息ごとに10まで数えて、また1に戻って10まで数える。それを繰り返しましょう。
思考が暴走している時は呼吸を数えることができません。呼吸を数えられている時は「今ここ」に集中できている証拠です。
瞑想と睡眠に関する論文によると、睡眠に入りそうな時の脳波と瞑想中の脳波は共にα波。
α波が出ている時はリラックスしている状態で、不安レベルが下がり精神状態が安定。
瞑想によりリラックス効果が高まり睡眠の質が良くなり、疲れが取れるので翌日は活動的に過ごすことができ、昼間にしっかりと活動する事で、夜の眠気が正常に強まります。
寝る前にリラックスした体の状態が作れると、副交感神経優位になり自然と呼吸が深くゆっくりになり、瞑想初心者でも深い瞑想状態に入りやすいと言われています。
もちろん睡眠と瞑想は違いますし、何も考えずにボーッとする事と瞑想も違います。しかしそういった細かい違いは置いといてリラックスして眠れることを優先しましょう。
スタイルズではトレーニングの他にも生活習慣や食生活へのアドバイスもさせていただいており、もちろん瞑想に関するご相談にも対応しております。
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